就学前後の子どもの創造的思考活動に及ぼすイメージ情報の影響
Project/Area Number |
01J08854
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小坂 圭子 広島大学, 大学院・教育学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 言語理解能力 / 就学前児 / 測度開発 / リスニング / 作動記憶 / 短期記憶 / 語彙能力 / 発達モデル |
Research Abstract |
本稿では,子どもの言語理解能力を査定する精度の高い測度が存在しないという現状を踏まえ,言語性作動記憶を測定するリスニングスパンテスト(以下LST)の測度再開発を試みた結果を報告する。 方法 被験児 公立保育所年中児34名(平均年齢5歳7ヶ月)。 材料 LST テスト文は,主語・目的語・述語を構造として持つ3文節文とし,目的語は"を格"に限定した。ワードスパンテスト(以下WST) 2音節の動物名詞 語彙テスト・かな読字テスト 語彙検査用の絵カード及び読字検査用の文字カード ディジットスパンテスト(以下DST) 日本版WISC-III知能検査法の数唱(順唱及び逆唱) 手続き LST テスト文ごとに主語もしくは目的語の再生を求めた。WST 単語呈示直後に同じ順序での再生を求めた。テスト-リスト実施期間 まず,LST, WST,語彙テスト及びかな読字テストを実施し,約3週間後に同一のLSTに加えてDSTを実施した。 結果と考察 テスト-リテスト信頼性 第1回テストと第2回テストとの間に.78(p<.001)と高い相関が得られた。この値は,Waters & Caplan (1996)によって示された相関(r=.41)よりも高かった。 LSTの妥当性 DST, WST,語彙,かな読字テストとも,LSTと中程度から高い値の相関を示した。LSTはレキシカルな記憶の側面と深く関わっているようである。 LSTを説明する変数 DST, WST,語彙,かな読字テストの各得点を説明変数,LST得点を目的変数とした重回帰分析を行った結果,語彙テスト得点がLST得点を予測した。このことは,LSTによって測定される機能には,記憶保持のみならず言語処理に関連する高次の認知活動も含まれることを示唆している。 今後の課題 1)子どもの文章理解力を測定する他のテストとの関連性の確認 2)子どもの言語能力を説明する構成要素の検討と発達モデルの構築
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)