Project/Area Number |
01J09339
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大森 志保 神戸大学, バイオシグナル研究センター, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 初代培養神経細胞 / アデノウィルス / トランスロケーション / ターゲッティング / PKC |
Research Abstract |
(1)我々はGFP標識PKC各サブタイプを組み込んだアデノウィルス及びシンドビスウィルスを初代培養神経細胞に導入し、電気生理学的解析と特定部位、特定刺激における各々PKC-GFPの動態の観察を行い、電気生理学的変化とPKCの時空間的関与の解析を行っている。現在、特にグルタミン刺激によるγPKC,εPKC,ζPKCのトランスロケーション現象に注目して研究をすすめている。γPKCはグルタミン刺激により細胞質から細胞膜への2回のトランスロケーションが、εPKCは同刺激後、細胞質から細胞膜への1回のトランスロケーションが認められた。一方、ζPKCはグルタミン刺激後、神経細胞の特定部位(神経軸索あるいは樹状突起)への集積が認められた。また、PKCのトランスロケーション部位を電子顕微鏡レベルで解析することにより、PKCの標的蛋白質あるいはその他の因子がPKCのシグナリング経路でどのような役割を果たしているかを解明していく予定である。 (2)培養細胞系(HeLa細胞)で、PKC分子種ζのアラキドン酸刺激による、活性化機構、細胞内動態(トランスロケーション)の解析を行い、PKC分子種ζ特異的な機能の解析を試みた。その結果、アラキドン酸刺激によりζPKCが核(特に核小体)へ移行することが明らかとなった。また、PAF (platelet-activating factor)受容体発現CHO細胞を用いて、フォスフォリパーゼA2を介したアラキドン酸の産生がζPKC-GFPを核へトランスロケーションさせることを見出した。また、アラキドン酸刺激後のζPKCの活性についても検討を行った。その結果、ζPKCの活性は約3倍にまで上昇した。 現在、上記の結果に基づき、ζPKCのターゲッティング機構及びそれによるζ分子種特異的な生理機能の調節機構について初代培養神経細胞系にも応用させ、検討していく予定である。
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