Project/Area Number |
01J09514
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
米原 厚憲 筑波大学, 物理学系, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 重力レンズ / 銀河 / ブラックホール / ダスト / クェーサー / 銀河形成 / サブストラクチャ |
Research Abstract |
1)銀河中心ブラックホールの質量推定 活動性を示さない銀河の中心にも、巨大ブラックホールが存在していることが、近年の分光観測などから明らかになってきた。更に、銀河バルジとの物理的リンクを暗示する結果も得られているが、未だその不定性は大きい。そこで、巨大ブラックホールの質量や銀河中心部の星の分布などといった情報をこれまでとは全く独立の、重力レンズ現象を用いて探る新しい方法を提案した。 巨大ブラックホールの背後をその銀河中の星が横切ると、巨大ブラックホールによる重力レンズ効果で、その星からの光は増光される。現実的な見積もりから、このような現象は年の100回程度起きていることがわかった。また、検出効率等を考慮すると、将来の30mクラスの地上望遠鏡と能動光学系を用いることで、このような現象は年に数回程度観測されること、また、その現象の頻度から、ブラックホールの質量に制限をつけられることが明らかになった。(投稿準備中) 2)多重像を持つクェーサーの色の違い 多重像を持つクェーサーの像は、本来同じ天体であるにもかかわらず、色が異なる場合のあることが知られており、その起源はダストによる吸収・赤化の違いとして解釈されることが多かった。しかし、このような天体では、レンズ銀河の星などに由来するクェーサーのマイクロレンズ現象が起こる頻度が非常に高い。また、クェーサーのマイクロレンズ現象中では、クェーサーの降着円盤の温度構造を反映して、色変化が起きることが知られている。そこで、色の違いが観測されているような系に対して、マイクロレンズ現象による色の違いの再現を試みたところ、ほとんどの系で色の違いはマイクロレンズ現象のみで説明できることがわかった。 この事は、レンズ銀河のダストによる吸収、赤化特性を知るためには、マイクロレンズ現象の効果も取り入れなければならないことを意味している。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)