Project/Area Number |
01J10344
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
浅野間 和夫 九州大学, 生体防御医学研究所, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 絨毛癌 / 癌抑制遺伝子 / 胎盤分化 / ホメオドメイン / 栄養膜巨細胞 / 海綿状栄養膜細胞 / in situ hybridization / 栄養合胞体細胞 / 細胞分化 / インプリンティング / メチル化 |
Research Abstract |
1.我々がヒト絨毛cDNAライブラリーから単離したホメオドメインを有する癌抑制候補遺伝子NECC1についてさらに解析を進めた。 2.アメリカテキサス大学のサウス・ウェスタンメディカルセンターの分子生物学教室との共同研究によりNECC1ノックアウトマウスの胎盤の解析を行った。野生型マウスにおいてNECC1は胎齢8.0日より栄養膜巨細胞層に発現を認め、9.5日まで発現するものの10.5日では発現が消失していた。In situ hybridizationにより胎盤の各構造を解析したところNECC1変異型マウスにおいて胎齢9.5日より海綿状栄養膜細胞層と合胞体迷路層の発育不良と合胞体巨細胞層の過形成を認めた。この傾向は胎齢11.5日にかけ著明になった。栄養膜幹細胞のマーカーを用いて解析したところ変異体においては栄養膜幹細胞が減少していることか分かった。このことからNECC1は栄養膜幹細胞から海綿状栄養膜細胞への分化を促進し、栄養膜巨細胞への分化を抑制する働きをもつことが示唆される。現在、栄養膜幹細胞の性質をもつラットの細胞(Rcho-1)をもちいてNECC1が栄養膜巨細胞への分化を抑制するのか解析中である。 3.ヒト絨毛癌細胞株Bewoにadenylate cyclase賦活剤であるフォルスコリンを添加し分化を誘導したところNECC1の発現がRNAレベル、蛋白レベルともに上昇することを確認した。また、ルシフェラーゼ・アッセイをもちいてNECC1の転写調節領域を同定した。この領域はマウスにおける転写調節領域と同様、転写因子であるNKXファミリーに反応して活性化されることが分かった。特にNKX3-1は栄養膜細胞の分化に際して発現が上昇し、またNECC1が転写複合体をつくるSRF(serum response factor)とも結合することを免疫沈降法により見い出した。現在は栄養膜細胞の分化にNKX3-1とNECC1、SRFがどのように関わるかをさらに解析している。 4.ヒトNECC1を強発現させることのできるアデノウィルスを作製した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)