ハンタウイルス感染症(腎症候性出血熱)の免疫介在性病原性発現機構の解析
Project/Area Number |
01J10935
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
荒木 幸一 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ハンタウイルス / ウイルス特異性CD8 T細胞 / 腎症候性出血熱 / 免疫病原性 / 持続感染 / ウイルス特異的CD8 / 細胞傷害性T細胞 |
Research Abstract |
ハンタウイルス感染マウスにおける免疫応答および病態を調べるために以下の実験を行った。 1.生後24時間以内のNewborn BALB/cマウスへのハンタウイルス感染。 生後24時間以内のNewborn BALB/cマウスにハンタウイルスを感染させ、持続感染モデルを作成した。その結果、ハンタウイルスの持続感染成立には機能的なハンタウイルス特異的CD8 T細胞が欠損していることが重要であると示唆された。本研究は、Journal of Virologyに受理された。 2.ハンタウイルス感染マウスにおける日齢依存的CD8 T細胞応答。 これまでの研究で、生後24時間以内にハンタウイルスを接種されたNewbornマウスでは特異的CD8 T細胞が欠損し持続感染が成立、5週齢にハンタウイルスを接種されたAdultマウスでは特異的CD8 T細胞が誘導されウイルスが排除されることが明らかとなった。そこで、このハンタウイルス特異的CD8 T細胞応答のNewbornタイプからAdultタイプへの変化がいつ起こるのかを調べた。その結果、7日齢を超えるマウスではAdultマウスと同様のハンタウイルス特異的CD8 T細胞応答が誘導されることが明らかとなった。本研究は、Archives of Virologyに受理された。 3.ハンタウイルス持続感染新規マウスモデル:ハンタウイルス感染とCD8 T細胞応答のバランス。 ハンタウイルス持続感染Newbornマウスモデルの問題点を解決するために重症免疫不全マウスを用いて新規持続感染マウスモデルを作成した。その結果、免疫応答開始前にハンタウイルス感染が広がっていることが特異的CD8 T細胞応答の抑制および持続感染成立のために重要であることが示唆された。また、ハンタウイルス特異的CD8 T細胞がハンタウイルス排除のために必要であることも証明された。本研究は、Virologyに受理された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)