神経分泌細胞の神経活動によるホルモン遺伝子発現調節機構
Project/Area Number |
01J10963
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
生物形態・構造
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
斉藤 大助 北海道大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 神経分泌細胞 / バソトシン / ニジマス / ゴルジ様染色 / Ca^<2+>パルス / コンフォーカル二重免疫蛍光法 / 細胞内染色 / 神経内分泌系 / 繁殖行動 / Ca^<2+>イメージング / ゴナドトロピン放出ホルモン |
Research Abstract |
これまでに,ニジマス視索前核の神経分泌細胞が脳室表面に沿って平面的に分布していることを利用して,コンフォーカル顕微鏡により単一光学切片に含まれる多数の神経分泌細胞の細胞内カルシウム濃度変化を記録する系を確立した.バソトシン(VT)細胞とイソトシン(IT)細胞がそれぞれ同期して細胞内カルシウム濃度の周期的上昇を示すことを明らかにし,さらにゴナドトロピン放出ホルモンが神経分泌細胞の神経活動の調節因子として作用することを明らかにした. 同期カルシウムパルスの生成に関与する神経ネットワークの構造を明らかにし,またその生理的な役割を明らかにするため,コンフォーカル二重免疫蛍光法によりニジマス脳の神経分泌細胞集団の細胞構築を解析した.また神経葉ホルモンの中枢での投射パターンを調べるため,ゴルジ様免疫染色およびバイオサイチン細胞内染色を行った.神経分泌細胞は同種細胞同士でクラスターを形成していた.バソトシン細胞はお互いに突起の基部近くで接触しており,一方イソトシン細胞はギャップジャンクションによって連絡していた.バソトシンおよびイソトシンの免疫陽性繊維は脳内に広く分布していた.また個々の神経分泌細胞が下垂体神経葉と視床下部外の脳領域に同時に投射していた.以上の結果から,神経分泌細胞は同種細胞間でネットワークを形成することで同期的な神経活動を行い,単一細胞が下垂体と脳内に投射することで,末梢および中枢における反応を協調的に調節していることが示唆された.
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)