乳腺細胞の分化および癌化に伴う遺伝子発現の網羅的解析
Project/Area Number |
01J60006
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡邊 学 東京大学, 医科学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 乳腺 / 乳癌 / 分化 / マウス / 遺伝子発現 / 遺伝子診断 / 癌治療 |
Research Abstract |
当研究は乳腺細胞の遺伝子発現プロファイルを正常な分化成熟過程の各段階で作成した上で、種々の乳癌細胞がどの分化成熟段階に対応するかを決定する。このことより正常な乳腺分化と脱分化した癌細胞の異同を明らかにし、その相違を遺伝子発現レベルで把握することによりそれらをターゲットとして癌の治療に貢献することを目指している。 今年度はC57Black/6雌マウス1〜6週齢の体重測定後、第4乳腺部を採取しカルミン染色にて乳腺組織を観察した。また、乳腺の成熟分化の基礎データとして乳腺に関するエストラジオール,プロジェステロン、コルチゾール、FSH、GH、LHの6種類のホルモン値を測定した結果、6週齢にて性周期の開始が確認された。これらの結果を元に1〜5週齢のマウス乳腺の遺伝子発現変化をDNAチップにて約3万遺伝子の遺伝子発現変化を解析した。解析データより階層的クラスタリング及び自己組織化マップを作成し、週齢により発現変化する800種の遺伝子を同定した。乳腺組織は脂肪細胞と乳腺細胞が混在した形で組織を形成しており、上述の解析は組織全体の遺伝子発現変化の結果を反映している。乳腺部での遺伝子発現変化を明らかにするためにレーザーキャプチャーマイクロダイゼスション法及びシングルセルRNA増幅法を用いて解析中である。両方の解析結果より、候補遺伝子群の発現の変化及び局在を再確認しプロファイル化を行い、乳腺の成熟分化スケールを作製する。また、成熟マウスの性周期における5つのステージも同様の手法にて解析しています。候補遺伝子の乳腺分化成熟での機能を解明すると共に腫瘍形成時の遺伝子発現を比較によりその現象と分子機序を解明していく。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)