SNPを用いた関連解析によるSLE疾患感受性遺伝子の探索
Project/Area Number |
01J60013
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Human genetics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
京極 千恵子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | FcγRIIB(Fcガンマリセプター) / SLE(全身性エリテマトーデス) / RA(関節リウマチ) / SNP(一塩基多型) / FcγRIIA / FcγRIIIA / FcγRIIIB / 疾患感受性 |
Research Abstract |
昨年、ヒト低親和性Fcγ受容体IIB遺伝子の新規のSNP(FCGR2B-232I/T)を見出し、日本人全身性エリテマトーデス(SLE)との関連について報告をした。本年度は、この多型の機能解析を進める一方で、FCGR2Bを含めた4つのFCGR遺伝子(2A,2B,3A,3B)の多型について、SLE同様に代表的なリウマチ性疾患である関節リウマチ(RA)における関連の検討や、日本人以外の集団における関連の検討を行った。 1.日本人RA患者382人、対照健常者303人のgenomic DNAを用いて各多型の遺伝子型を決定し、ケースコントロール法による関連解析を行った。その結果、全体の解析では、FCGR2Bも含めたいずれのFCGRにも有意な関連は検出されなかった。 2.次に、確立されたRA疾患感受性因子であるHLA-DRB1 shared epitope (SE)を持つかどうかで層別化した解析を行った。その結果、SE陽性群どうしの比較において、RA患者のFCGR3A-176F/F遺伝子型頻度が有意に増加していた(P=0.009)。SE陽性で、しかもFCGR3A-176F/Fを持つ場合、RAへの疾患リスクがORで4.84倍に増加することが分かった。 3.タイSLEにおいても、同様のケースコントロール関連解析を行ったところ、FCGR2B, FCGR3A, FCGR3Bに有意な関連を認めた。このうち、2遺伝子座間の解析により、FCGR3Aの関連は連鎖不平衡による2次的な関連であることが示され、本質的な疾患感受性を示すのはFCGR2Bか3B、もしくは両者であることが示唆された。 4.Human B細胞のTransfectantを用いた刺激実験により、FcγRIIB-232IとFcγRIIB-232Tアリル間の機能的な違いを解析したところ、カルシウム反応に大きな違いを見いだした。この機能解析については、さらに詳細な検討が必要であると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)