Project/Area Number |
01J60050
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
澤本 伸克 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 基底核 / ドパミン / パーキンソン病 / ワーキングメモリ / ポジトロン断層法 |
Research Abstract |
今年度は認知機能と内因性ドパミンとの関わりを明らかにするため、空間性ワーキングメモリに関する認知課題を用いた実験を行った。被験者には、平面上にランダムに配置された正方形を指で触れて順に開いていって、その中のいくつかに隠されている当たりを探し出し、平面上の位置を記憶するように指示した。パーキンソン病患者では、本認知課題の遂行能力の障害が報告され、内因性ドパミンとの関わりが示唆されている。コントロール課題として、同じ正方形を提示し、その正方形を指で順に触れることを指示した。認知課題とコントロール課題の運動の要素は同じであるので、両者を比べることで認知機能に関わる脳部位を同定できるものと考えられた。 健常被験者4名を対象とし、放射性薬剤であるラクロプライドを用いたポジトロン断層法を施行した。得られた脳機能画像をもとに、Simplified Tissue Reference Modelを用い、各課題遂行中の各脳部位におけるドパミンD2受容体の結合能力を算出した。課題間でドパミンD2受容体の結合能力が異なるかどうか統計検定を行い、有意に結合能力が異なる部位、すなわち内因性ドパミン放出が観察された部位を同定した。統計解析にはStatistical Parametric Mappingを用いた。その結果、認知課題遂行中に、基底核において内因性ドパミンが放出されていることが観察された。この結果から、基底核における内因性ドパミンが、ヒトの認知機能に関わることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)