タウニュートリノ検出による長基線ニュートリノ振動の研究
Project/Area Number |
01J72601
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
歳藤 利行 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | タウニュートリノ / ニュートリノ振動 / エマルション |
Research Abstract |
OPERA実験で使用するエマルションは富士フィルム社により機械塗布の手法で大量生産されるものであり、乳剤層の厚さ、感度の均一性が極めて高い。そのため電離の測定による粒子識別が有効に機能すると考えられる。その能力を検証するためにKEKπ2ビームラインにて1.2GeV/cの正電荷ビームをエマルションに照射し、自動飛跡読み取り装置の信号強度を分析することによって、その中の陽子と荷電パイ中間子の2成分が電離の違いにより分離できることを示した。その結果をNuclear Instruments and Methods in Physics Researchに投稿、掲載された。この手法を発展させることでチェンバー内で静止する荷電パイ中間子とミュー粒子の区別も可能であると考えられ、それを検証するためのテスト実験をKEKで行った。これはOPERA実験における主要なバックグラウンドである荷電チャーム粒子生成事象を、ミュー粒子を同定することで取り除くことに有効である。 また、放射線医学総合研究所の炭素ビームを使用し、自動飛跡読み取り装置を素粒子物理だけでなく原子核物理核や放射線医学あるいは宇宙物理学の研究分野にも適用するための基礎研究を2003年4月から開始し、エマルションチェンバーを使った核種の識別や読み取った大量の飛跡情報を解析するためのソフトウェアの開発などを行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)