相同染色体分配を支配するショウジョウバエの遺伝子claretの分子遺伝学的解析
Project/Area Number |
02260213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
山本 明彦 甲南大学, 理学部, 講師 (10210519)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | claret / ショウジョウバエ / 減数分裂 / 微小管結合蛋白質 |
Research Abstract |
<claret>___ー遺伝子突然変異のひとつである<ca^<nd>>___ーが眼色と相同染色体分配遺伝子の二重突然変異である点に着目し、眼色をマ-カ-としてP因子タギング法により卵巣特異的に発現している2.2kbのcDNAをクロ-ニングし、形質転換実験から相同染色体分配遺伝子であることを解明した。これはキネシン様の微小管結合蛋白質をコ-ドすることが他の研究者によって報告され、染色体分配の遺伝子産物がス-パ-ファミリ-を成す可能性が示唆されたため、<ca^<nd>>___ーの働いていない雄で同様の機能を担う遺伝子を探索した。P因子による突然変異誘発および自然集団からの約千ゲノムの中から発見した<m144>___ーは雄の減数分裂においてすべての相同染色体対で3〜35%の不分離を引き起こす。これは第3染色体上の遺伝子で細胞遺伝学的にも著しい減数分裂過程の異常を示す。P因子の挿入は確認できなかったが現在いくつかのトランスポゾン挿入の可能性を調査している。 また雌の減数分裂過程での組換えおよび体細胞でのDNA修復に関与する遺伝子<meiー9,meiー41>___ーのクロ-ニングのためP因子挿入による対立突然変異遺伝子を作成した。得られた<meiー9>___ー遺伝子突然変異の中に修復能が欠損しながら雌減数分裂での組換えが正常なものが発見され、この遺伝子の生殖細胞での機能は体細胞でのDNA修復と分離可能であることが明らかとなった。<meiー41>___ーについてはP因子の挿入した突然変異系統のゲノムライブラリ-を作成しP因子挿入部分のクロ-ン化に至った。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)