体外免疫法による三叉神経部に対するモノクロナ-ル抗体の作製とその応用
Project/Area Number |
02454415
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西口 隆彦 (1991) 大阪大学, 歯学部, 助手 (50164546)
赤井 三千男 (1990) 大阪大学, 歯学部, 教授 (20028715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 三郎 大阪大学, 歯学部, 講師 (30144497)
脇坂 聡 大阪大学, 歯学部, 助教授 (40158598)
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Project Period (FY) |
1990 – 1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1991: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 体外免疫法 / 三叉神経節 / モノクロナ-ル抗体 |
Research Abstract |
三叉神経節のホモジュネ-トを抗原として体外免疫法を用いて得られた4種類の抗体のうちで#51の抗体が最も安定しており、神経細胞内の顆粒状や小桿状構造物で陽性反応を示すものであった。この抗体が認識する抗原の神経細胞内での分布を、共焦点レ-ザ-顕微鏡およびpost embedding法による電顕免疫組織化学を用いて調べた。また、この抗体が非神経系の組織でも陽性反応を示すことから、歯胚での反応性を光顕および電顕を用いて調べた。共焦点レ-ザ-顕微鏡により神経細胞内で陽性を示す小器官の立体構造を観察したところ、脊髄では運動性および感覚性ニュ-ロンの両者で同様な反応が認められた。細胞体では管状構造物が、やや大きな網目構造を形成し、バスケット様に核を取り囲んでいた。細胞周辺に向かうにつれて網目構造は徐々にくずれ独立した数本の管状物が突起方向に伸び、その一部は突起内へと侵入していた。三叉神経節の小型の神経細胞では、脊髄の細胞と同じ様に、網目構造を示す連続した管状構造物が、バスケット様に核を取り囲んでいた。大型細胞では、連続した管状物は見られず、短い桿状構造物が細胞質全体に認められた。三叉神経節の神経細胞の電顕観察においては、Golgi装置ではcisternaやvesicleの細胞質側表面に金粒子が認められ、これらはtrans側で多く分布する傾向があった。粗面小胞体では、膜の細胞質側表面で所々に金粒子が集団で付着していた。また、ミトコンドリアにおいても陽性反応が認められた。これらの電顕所見は、共焦点レ-ザ顕微鏡での所見と多少の隔たりがあり、さらに詳細な観察を重ねなければならないものと考えられる。一方、歯胚の光顕観察では強い陽性反応がエナメル質で認められ、エナメル芽細胞でも顆粒状の反応陽性物が見られた。post embedding法を用いた電顕観察ではエナメル質上で強度な金粒子の沈着を認めた。エナメル芽細胞内では、rERやGolgi装置のcisterna内や分泌顆粒など合成分泌系の小器官およびlysosome上に金粒子の沈着が見られた。細胞内ではlysosome上での金粒子の沈着がより強度なものであった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)