脳性ナトリウム利尿ペプチド受容体の同定とその生体内分布
Project/Area Number |
02670121
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
宮本 薫 国立循環器病センター研究所, バイオサイエンス部, 室長 (30125877)
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Project Period (FY) |
1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1990: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ナトリウム利尿ペプチド / 受容体 / 膜結合型グアニル酸シクラ-ゼ / GCーA / GCーB / cGMP / 遺伝子発現 / 結合親和性 |
Research Abstract |
1)ラット脳のcDNAライブラリ-から2種類の膜結合型グアニル酸シクラ-ゼをクロ-ニングした。 DNA配列解析の結果、それぞれGCーA,GCーBと同一であり、すべてのコ-ディング領域を含むクロ-ンであった。 GCーBには、細胞内チナ-ゼドメインのごく一部が欠如した変異受容体をコ-ドするクロ-ンが含まれていた。 2)これらを発現ベクタ-に組み込み、COS7細胞にトランスフェクトして、受容体タンパク質を発現させた。 3)発現させたGCーA及び2種のGCーBと、ラットANP,BNP,CNPとの相互作用を検討した。 ^<125>I標識したラットANP,BNP,CNPを用いて発現受容体との親和性を検討した結果、GCーAは ANPとBNPに対し親和性が高く、CNPに対しては低い事が明らかとなった。 一方GCーBは、CNPに対し親和性が高く、ANP,BNPとは結合しなかった。 これと同様にcGMPの産生で見ても、GCーAは、ANP,BNPによりcGMP産生が刺激されるが CNPでは刺激されない。 一方、GCーBは、CNPによってcGMP産生が刺激されるが、ANP,BNPでは刺激されない。 これらの結果からGCーAは、ANPおよびBNPに対する特異的受容体であり,GCーBは、CNPに対する特異的受容体であることが、はじめて判明した。本研究の目的は充分に達成されたものと考える。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)