Project/Area Number |
02F00004
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Religious studies
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
廣瀬 良弘 駒澤大学, 文学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DUNCAN WILLIAMS 駒澤大学, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 禅宗 / 地域社会 / 永平寺 / 戒名 / 過去帳 / 売薬 / 温泉寺 / 恐山 |
Research Abstract |
北陸・東海・関東・甲信越・東北の寺院の史料調査、九州の温泉地とその近隣の寺院の調査等を行った。その結果、東北の霊山である恐山とその麓にある禅寺円通寺との関係を明らかにし、最上川流域に展開した向川寺門派と在地との関係、信州広沢寺門派の展開などを明らかにした。九州(別府・湯布院・雲仙など)や中国地方(長門湯本)の温泉とその近隣の寺院の調査を行い、温泉と仏教・禅宗、湯治と信仰について考察し、温泉場の再開発に関わった禅僧についても考察を加えた。 関東諸寺院の過去帳の分析を通じて、近世農民に与えられた戒名の位階は、地方三役や寄進額の多い農民へのものが高く、また、時代が降るにしたがい、全体的に上昇していったことを明らかにした。また、被差別部落の村民への戒名付与(差別戒名も含めて)には、住持の判断とともに、近隣有力村民の意向にもよるものであったことを明らかにした。 永平寺(福井県吉田郡永平寺町)の史料調査によって、同寺が所蔵する禅籍や古文書の分析を行い、禅僧・禅寺の活動に参考にされた文献資料について考察を試みた。また、曹洞禅僧が綸旨を受ける際の宿所とした木下道正庵(京都道正町)は、諸僧の指南役をつとめ朝廷・伝奏公家との仲介役をつとめたが、同家は一方では製薬・販売も行っていた。同家の史資料(永平寺蔵)の調査を行うことによって、木下道正庵の売薬ルートは全国各地、とくに関東甲信地方の曹洞宗寺院であったことを明らかにした。 駒澤大学に新設された禅文化歴史博物館の展示解説・パネル説明を作成し、英文を付す作業を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)