マルマラ海で発生が予測されている大地震によるイスタンブールでの強震動の予測
Project/Area Number |
02F00052
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
固体地球物理学
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笹谷 努 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
OZEL Oguz Asim 北海道大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 1999年イズミット地震 / サイト特性 / Propagator Matrix法 / 微動探査法 / 地震波の増幅 / 2003年十勝沖地震 / 強震動予測 / Propagator Matrix Method / 盆地生成表面波 |
Research Abstract |
本研究は、近い将来にその発生が予測されているトルコのマルマラ海での大地震によるイスタンブールでの強震動の予測を行い、当地での地震災害の軽減に役立てることを目的としている。 ある地点での強震動は、震源、伝播経路、地盤特性によって決定される。その内で、地盤特性(サイト特性)が地震災害に大きく影響することはよく知られている。そこで、本研究では、トルコをフィールド(イスタンブールとアダパザール)として、このサイト特性の評価を行った。ここでは、1999年に発生したトルコ・イズミット地震(Mw7.4)の余震による強震動記録に基づく経験的なサイト特性と地盤構造(S波速度構造)に基づく理論的なサイト特性との比較を行い、その評価法の妥当性について検討した。この際に、分担者のOZEL氏は、微動のアレー観測に基づくS波速度構造の推定法及びPropagator Matrix法によるS波増幅特性の理論・計算法をマスターした。また、代表者と分担者は、2003年9月に実際にトルコに出張して微動アレー観測データを取得し、イスタンブールとアザパザールにおけるS波速度構造を推定した。2つのサイト特性評価法による結果は、概ね一致しており、その妥当性が確認できた。これらの成果は、投稿中のもの1つを含め、3つの論文に纏められている。さらに、2003年9月26日に発生した十勝沖地震(Mw8.0)による震災の要因を解明するために、十勝南部地域で微動のアレー観測を行い、S波速度構造に基づくサイト特性を評価した。これに関しては、現在、論文投稿の準備中である。 分担者のOZEL氏は、2004年の7月まで外国人特別研究員として北海道大学に滞在することになっており、帰国までには、サイト特性を含んだ強震動予測手法をマスターすることが可能である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)