Project/Area Number |
02F00202
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
系統・分類
|
Research Institution | Nagoya University |
Host Researcher |
熊澤 慶伯 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師
|
Foreign Research Fellow |
AMIN Amer Sayed 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
AMER Sayed Amin 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 爬虫類 / アガマ類 / トゲオアガマ / 分子系統学 / ミトコンドリアDNA / 遺伝子配置 / 分断的種分化 / 分子生物地理学 / 北アフリカ / 砂漠 / 塩基配列決定 / 地球環境 |
Research Abstract |
アガマ科トゲオアガマ属の系統進化について、ミトコンドリアDNAの約1700塩基対を用いて分子系統学的な解析を行った。その結果、アフリカ大陸の種とアラビア半島の種が互いに単系統群を形成することが分かった。形態形質に基づく従来の仮説では、ソマリア半島に局所的に生息するマクファデニートゲオアガマは、紅海沿岸に生息するオセラータ・オルナータ種群と近縁関係にあるとみなされてきた。しかし分子解析の結果はこの仮説を支持せず、形態的類似性が収斂進化に依るものである可能性を示した。分子データから分岐年代を推定したところ、トゲオアガマ属は始新世にアジアでバタフライアガマ属から分岐し、その後西方へと分布域を広げたことが示唆された。アフリカ大陸への侵入は中新世以降であり、その適応放散はアフリカ大陸の乾燥化と密接な関係があると思われた。紅海を挟んで分布し、互いに姉妹群関係にあるオセラータトゲオアガマとオルナータトゲオアガマは、中期中新世以後の紅海の拡大によって分断的に種分化したことが示唆された。これらの発見は学術論文にまとめて投稿中である。また、日本進化学会の年会及びアラブ連合生物学者会議にて研究発表も行なった。その後、アガマ科の系統進化についてさらに詳細な知見を得るために、何種かのアガマ類についてミトコンドリアゲノム全塩基配列の決定を行なった。その結果、フトアゴヒゲトカゲを含むオーストラリアを原産とするアガマ類では、ミトコンドリアDNAの制御領域が2箇所に重複していることが判明した。アガマ類の系統的問題とからめて、この制御領域の重複のタイミングや分子機構について解析を進めている。
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)