ニンニクの遺伝子導入によるウィルス抵抗性個体の作出
Project/Area Number |
02F00206
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Breeding science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
服部 一三 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HAQUE Muhammad Shahidul 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ニンニク / ウィルスフリー / RNA / 根端培養 / RTPCR / 多芽体 / 体細胞胚形成 / 急速増殖法 |
Research Abstract |
日本における主要なニンニク品種であるホワイトロッペンを主な材料とし、これまでに本研究室で開発してきた、根端を用いた大量増殖法で得られた再分化個体の中にウィルスフリー化した個体が存在するかどうかをRTPCR法を利用して検定したところ、ウィルス量の減少は認められるが、ウィルスフリー個体は認められなかった。そこで、根端を用いる方法を少し改変して、ウィルスフリー個体を得るための実験を行った。すなわち、根端を培地上に置床し、確認された再分化個体が長さで5mmに到達するまでに、新しい培地にこの小植物体を移植し、その後多芽体へと発育させた。これらの個体を1個体ずつに分割し、個体ごとに葉をサンプリングし、別々にRNAを抽出し、これまでにニンニクに感染することが確認されているウィルス(LYSV、OYDV、SLV、GLV、GCLV,GarVs)の確認のために、それぞれに特異的なプライマーを構築し、RPTPCRを行った。その結果、親品種では確認された、OYDV,LYSV,GCLV,GarVsの4種類のウィルスの感染は小植物体の時に移植を行った個体からは検出されず、ウィルスフリー個体を簡便に作出する事ができることが明らかとなった。さらに現在、ここで用いた根端培養系を用いて、アグロバクテイリウム感染法による遺伝子導入の可能性について、検討を重ねており、これまではそれほど高い導入効率ではないがpBI121に含まれるGUSの発現が認められる個体も得られており、今後さらなる効率的な導入法の開発により、ウィルス病抵抗性個体の作出も可能となろう。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)