Laser scanning cytometryを用いたmatrilysin発現と細胞増殖能との関連
Project/Area Number |
02F00237
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
佐々木 功典 山口大学, 医学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 秀萍(LIU XIU PING) 山口大学, 医学部, 外国人特別研究員
劉 秀萍 山口大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | matrilysin / beta-catenin / ki-67 / laser scanning cytometry / CGH / centrosome / Ets-1 |
Research Abstract |
我々は、免疫組織学的手法による癌の生物学的性状を評価した後、新しい研究手技-サイトメトリー(LSC)や分子細胞遺伝子学的解析技術(CGH)などを取り入れて、癌の生物学的性状とゲノムコピー数異常との関係を研究している。以下にそれらの詳細を報告する。 1、免疫組織学的手法による癌の生物学的性状の評価 我々は癌浸潤性と強く関連するmatrilysin発現が進行性胃がんの予後不良因子となることを証明してきた(論文はJournal of Japanese Cancer Researchに載っている)。さらに、matrilysinが癌浸潤の先端部に位置するがん細胞に強く発現しているが、それらの細胞自身には増殖能が低いことを初めて報告し、研究者から高く評価されている(論文はHuman Pathologyに載っている)。 がん細胞におけるmatrilysin発現機構を明らかにするために、我々は"cell array"用スライドに載っている50種類の培養細胞によって、研究した。我々はこの"cell array"用スライドの上に毎個spotの中に一定数の一つ種類の培養細胞をのせて、多種類の抗体で別々に蛍光免疫染色をして、laser scanning cytometry(LSC)でそれぞれの蛋白発現量を測った。Matrilysin蛋白は50種類培養細胞の内に4種類の癌細胞に発現された。Ets-1蛋白は7種類の細胞に発現されたが、その中の4種類ともmatrilysinを発現された細胞である。この結果からEts-1 geneはmatrilysin発現のup-regulate geneであるかもしれないことが推測できる。この関係は臨床標本を使って、さらに証明する必要がある。だから、次に我々は臨床手術的に取った210例の胃がん標本の"tissue array"スライドを作成して、matrilysin、Ets-1とbeta-cateninの免疫染色をした。染色結果は検討中している。 2、癌の分子細胞遺伝子学の研究 当教室では、癌研究の一つ手法としての分子細胞遺伝子学的解析(LSC and CGH)を種種の癌に対して行っているが、私は大腸がんの生物学的性状とゲノム異常との関係を検討していた。これらの結果成果は二つの論文を投稿している。 3、その他 癌の生物学的性状がゲノム不安定性と関係しているとの考えから、中心体と細胞核DNA量の異常と関係についての研究をしていた。現時点で、臨床標本についての中心体を検出できる実験手順が完成して、70例ぐらいの症例の実験dataを観測した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)