ヒト老化細胞のクロマチンに結合する低分子ペプチドの同定と機能解析
Project/Area Number |
02F00388
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
鮎沢 大 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PALANIYAPPAN ARIVAZHAGAN 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 外国人特別研究員
ARIVAZHAGAN Palaniyappan 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ヒト細胞老化 / クロマチン / DNA結合物質 / 低分子ペプチド / リン脂質 / 質量分析 / 細胞老化 / 遺伝子 / 核マトリックス / ペプチド / ヒト正常線維芽細胞 / クロマトグラフィー |
Research Abstract |
牛の肝臓をホモジュナイズし、核を調整した。核をよく洗ったのち、酢酸を含む50%メタノールで低分子成分を抽出した。遠心で上精を集め、陰圧下でメタノールを蒸発させ、さらにエバポレーターでサンプルを濃縮した。核酸、たんぱく質、脂質などを定量したが、大半はペプチドであると思われた。この粗サンプルが細胞老化誘導活性をもつかどうか検討した。サンプルはまず血清を含まない培養液に添加し、後に正常培地に戻した。その結果、数マイクログラムのサンプルを添加すると、細胞老化が誘導されることが示された。そこで、細胞老化誘導活性を使用として、カラムクロマトグラフィーを用いて有効成分の精製を試みた。中性溶液におけるDEAE-セルロースカラムクロマトグラフィーにおいて0.5-0.6M塩化アンモニウムで溶出される溶出画分に細胞老化の誘導活性が見られた。活性成分を質量分析機で数回解析したが、ペプチド情報はどうしても得られなかった。すなわち、活性成分はペプチドではなく、脂質性物質であることが示唆された。DNA-セルロースカラムクロマトグラフィーで更なる精製を行っている。 この結果に基づき、脂質の細胞老化誘導能力を検定した。カラムクロマトグラフィーで得られた情報をもとに、とくにリン脂質に着目した。その一成分であるカルジオリピンが、細胞老化を顕著に誘導した。癌細胞には細胞毒性を示した。カルジオリピン以外のリン脂質には効果が認められなかった。現在、通常の老化マーカーやカルジオリピンの作用機序を解析し、論文作成の準備を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)