コンニャクグルコマンナン新規誘導体および他の多糖類との混合系のレオロジー挙動
Project/Area Number |
02F00391
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
食品科学・製品科学
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
西成 勝好 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GAO Shanjun 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | コンニャクグルコマンナン / アセチル化 / 固有粘度 |
Research Abstract |
特別研究員高博士はコンニャクグルコマンナンのゲル化過程を調べるためにアセチル化度の異なる試料を調製した。今回、ピリヂンを触媒として、アセチル化度が異なり、しかも分子量がそれほど異ならないコシニャクグルコマンナン試料を調製することに成功した。この一連の試料を用いて、アルカリ添加によるゲル化過程をレオロジー測定により解析し、アセチル基含量の影響、温度の影響、ブルカリ濃度の影響などについて、調べることができた。アセチル基含量が多くなると、ゲル化速度は遅くなり、最終的に生成するゲルの弾性率は増大することが明らかになった。この成果は学会で既に発表し、アメリカ化学会刊行のBiomacromoleculesに受理された。 今後、調製した試料の分子量が実際あまり変化していないか、アセチル基除去により分子鎖の形態が変化するのかなどについて光散乱法により検討し、また、アルカリ濃度、コンニャクグルコマンナン濃度が同一であれば、ゲル化速度が遅いほど弾性率は大きくなるのかなどについて検討する。 さらに、カルボキシメチル化コンニャクグルコマンナンを調製し、グルコノデルタラクトン存在下で、、アルギン酸ナトリウムとの相互作用、ゲル化過程について調べた。カルボキシメチル化コンニャクグルコマンナンの重量含率がおよそ30%において、もっとも高いゲル強度が得られた。カルボキシメチル化の度合いが高くなるとゲル化はゆっくり進行した。生成したゲルのフラクタル次元はおよそ2.3で、混合比あるいは置換度にあまり影響さえず、網目構造がかなり緻密であることを示唆した。これは新規ゲル化剤の開発につながる基礎的知見である。この成果をBiomacromoleculesに投稿中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)