Project/Area Number |
02F00523
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
応用分子細胞生物学
|
Research Institution | Osaka University |
Host Researcher |
原島 俊 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授
|
Foreign Research Fellow |
SATYA NUGROHO 大阪大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 酵母 / プロテインホスファターゼ / 増殖 |
Research Abstract |
ワクシニアウイルスのプロテインホスファターゼVH1のホモログである出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)のdual-specificityプロテインホスファターゼYvh1は、細胞増殖や胞子形成に関与することが知られている。YVH1遺伝子の破壊株は、30℃で増殖遅延、13°で増殖欠損の表現型を示す。Δyvh1破壊株が示す増殖欠損・増殖遅延表現型がどのようなメカニズムによって引き起こされているかを明らかにするために、Δyvh1破壊株から、30℃での増殖遅延表現型が抑圧された抑圧変異株を33株分離した。遺伝解析の結果、それらは、全て同じ遺伝子に起こった変異であり、しかも優性変異であった。この抑圧変異をSVH1(Suppressor of YVH1)と命名した。SVH1の実体を明らかにするため、SVH1抑圧変異株のゲノムDNAからライブラリーを作製し、yvh1破壊株の増殖遅延を回復させるDNA断片をクローン化した。サブクローニングと塩基配列決定によって、SVH1はMRT4遺伝子であることがわかった。また、68番目のグリシンが、アスパラギンへ置換されることによって、yvh1破壊株の増殖遅延表現型が抑圧されていることがわかった。MRT4遺伝子は、mRNA turnoverから名付けられた遺伝子であり、遺伝子破壊によって、いくつかの遺伝子のmRNAの安定性が低下することが知られている。以前に、我々は、Yvh1と相互作用する因子として、Yph1と命名したタンパクを見い出していたが、本研究の途上、Mrt4がNop7(=Yph1)と共沈降することが報告された。そこで、two hybrid法によって、Yvh1とMrt4とに相互作用があるか否かを調べたところ、弱い相互作用が検出された。この結果より、Mrt4は、Yvh1の基質である可能性が考えられたので、次に、リン酸化タンパクであるか否かを解析したが、リン酸化タンパクであるとの証拠は得られなかった。これらの結果より、Mrt4はYvh1の基質ではなく、調節因子であることが示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)