Project/Area Number |
02F00530
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
本庶 佑 京都大学, 医学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BOB Meek 京都大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
MEEK Bob 京都大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | PD-1 / PD-L1 / 自己免疫病 / 腸管免疫 / AID / 孤立リンパ小節 / segmented filamentous bacteria |
Research Abstract |
Tリンパ球の活性化には、T細胞抗原受容体(TCR)による抗原認識とともに数種の共刺激分子からの刺激が伝達される事が重要である。PD-1は、1992年に当研究室で単離された抑制性シグナルを伝達する共刺激分子であり、その遺伝子破壊マウス(PD-1ko)は自己免疫病を自然発症する。興味深い事に、自己免疫の標的臓器/症状はマウスの遺伝的背景で大きく異なる。AID遺伝子破壊マウスでは、高親和性のIgAが作られず腸管孤立リンパ小節拡大等リンパ球の非特異的活性化が起こる。その程度はPD-1koにおける自己免疫症のように、マウスの遺伝的背景(C57BL/6とBALB/c)によって大きく異なる。本研究は、腸管系におけるPD-1の役割を免疫寛容誘導時および、腸管常在細菌叢の生体側からの制御の点から検討、自己免疫病病状との関連の観点から検討する事を最終目標とした。 その過程で、我々はAIDノックアウトマウスにおいて野生型との間で腸管Tリンパ球の数、種類、PD-1の発現をFACSを用いて比較検討した。その結果、PD-1陽性細胞の数にAID野生型との間に大きな差は認められないが、CD5陽性細胞の数及び発現レベルが上昇しているが明らかとなった。同時に腸管の粘膜免疫への非特異的活性化効果を持つSegmented Filamentous bacteria (SFB)が、adultマウスにおいて増加しそれが、腸管に於ける全体的なリンパ球活性化に重要である事を明かにした。SFBは、腸管での自然免疫を担うパネート細胞からの抗細菌作用ペプチドの産生には影響を与えないことから腸管細菌叢特の恒常性の維持特にSFBの異常増殖抑制に獲得性免疫が重要な役割を果たしている事が示唆される。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)