Project/Area Number |
02F00701
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
川島 嘉明 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LAMPRECHT Alf 岐阜薬科大学, 薬学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | pH感受性マイクロスフェア / 大腸デリバリー / 大腸癌 / タクロリムス / カルシトニン / Eudragit / 5-FU / エマルション溶媒留去法 / エマルション溶媒抽出法 |
Research Abstract |
経口投与による大腸癌治療を目指したpH依存性5-FU封入マイクロスフェア(MS)の設計を行った。MSは、エマルション溶媒抽出法、及び溶媒留去法により調製した。得られたMSは、平均粒子径が約150μmの球形で滑らかな表面を有していた。溶媒抽出法で調製したMSの方が、溶媒留去法で製したものに比べ、5-FUの封入率が高いことが判明した(抽出法37%、留去法19%)。Eudragit P-4135Fを基剤として用いたMSからの薬物の溶出は、pH6.8以下では6時間で35%以下に抑えられたのに対し、pH7.4以上では直ちに(30分以内)内封した薬物が放出された。さらにEudragit P-4135F及びpH非依存性のRS100からなるMSを調製した。MSの内部構造を電子顕微鏡およびRS100の蛍光標識化により観察した結果、RS100が表面に局在化した不均質な構造、すなわちコアシェル型構造を有していることが明らかとなった。 次に、大腸炎治療を目指したpH依存性免疫抑制剤(タクロリムス)封入MSを設計した。pH感受性ポリマーとしてEudragit P-4135Fを使用し、油/油エマルション及び油/水エマルションを経由する溶媒拡散法及び溶媒抽出法により調製した。MSの回収率は油/水エマルション調製法の方が油/油エマルション法よりも優れていた。pH6.8では6時間で薬物の溶出率を10%以下に抑えることができ、pH7.4では30分以内にほとんどの薬物を放出させることができ、大腸デリバリーとして望ましい放出を示した。 更に、Eudragit P-4135Fを使用し、カルシトニンの経口投与を目指したMSを設計した。調製法は水/油/水複合エマルションを応用し、内水相に薬物とマーカーのカルボキシフルオロセイン(CF)を封入した。薬物、CFともpH6.8では溶出率を4時間で20%以下に抑制でき、pH7.4では速やかに溶出する理想的な大腸デリバリーシステムを設計できた。MSをラットに経口投与したところ、溶液投与に比べカルシウム血中濃度曲線上面積が4倍も高く、薬理効果を8-12時間にまで延長させることができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)