徳川時代の禅宗における戒律と受戒の役割に関する研究
Project/Area Number |
02F00951
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
宗教学
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
小松 和彦 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RIGGS David E 国際日本文化研究センター, 研究部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 戒律 / 江戸時代 / 仏教 / 宗統復古運動 / 面山瑞方 / 授戒會 / 禪戒 |
Research Abstract |
今年は、江戸時代に嗣法の乱れを正して道元禅師の示した面授嗣法の精神に帰るべきことを主張した宗統復古運動の中心人物である、面山瑞方に焦点を当て、仏教の戒律関係、特に受戒について研究を行った。 面山瑞方に関する資料は少なく、これを調査するため、駒澤大学等の図書館で木版や書物資料の調査を行うとともに、地方の寺院の調査も併せて行った。一宮市の常宿寺には佛祖證傳大戒訣等の古木版の調査を行い、小浜市の空印寺等にある面山瑞方と授戒會の遺跡を調査した。併せて住職、壇家を取材訪問した。 小浜市の空印寺で、面山瑞方に関する資料を発見できたことが成果の一つである。 収集した資料により、宗統復古運動の中で面山瑞方が道元禅師の教えとした受戒を行う時期に関する研究を行った。 曹洞宗の儀式の中で戒律、特に禪戒については黄蘗宗の影響が強い。このため萬福寺の儀式を調査するとともに、萬福寺研究所が所蔵している黄蘗の資料を調査し、曹洞宗との関係を研究した。 この成果を今年のAcademy of Asian Studiesで黄檗宗の影響についてとして発表した。また、American Academy of Religionの禅ゼミにおいても戒律を主題として発表を行った。 江戸時代の漢文と古典を翻訳して、その歴史的背景を研究した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)