Project/Area Number |
02F02514
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
林学
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
新里 孝和 琉球大学, 農学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呉 立潮 琉球大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2004: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 亜熱帯里山林 / 天然更新 / 皆伐施業 / 択伐施業 / 帯状伐施業 / 焼畑施業 / 萌芽と実生 / 生物多様性保全 |
Research Abstract |
里山林は人と自然の共存の結果として維持され、現在身近な自然として関心が高まっているが、農林業の衰退、開発によってその機能や景域は崩壊しつつあり、その技術を担う従事者人口も減少し、管理方策も低迷している。里山林施業法はその維持管理、野生生物保全、環境問題にとってきわめて重要な課題である。本研究では亜熱帯照葉樹林を構成する多様な樹木の、萌芽と実生更新を基盤とする里山林の遷移、再生機構を検証し、各種施業法から水土保全林型林業と生物多様性保全の調和を基調として、森林管理体系の構築を目標とするものである。調査地は沖縄島北部と沖縄西表島である。沖縄島北部では天然林の皆伐施業、択伐施業、帯状伐施業の3実験林、西表島では焼畑を想定した焼畑実験林1を設定した。4実験林の根株、萌芽、残存、新規発生、侵入などの動態及び植生調査を行い、二次遷移について解析した。 個体動態は樹種-個体サイズ-生活形の類型化を行い、実験林別に遷移の差異を解析にした。天然林伐採後の初期過程における結果と考察は普遍的内容をもつものであるが、いくつかの特異的論点を予察させた。根株の腐朽と枯死率は経過年に伴って増大傾向を示し、萌芽の成長は伐採前個体の根株サイズの累積増加ではないことを示唆した。皆伐施業で立木本数は萌芽と実生個体ともほぼ同数で、実生は6優占種がL型分布を示し、萌芽は5優占種ともある樹高でピークを示し、これは空間競争によると考察された。択伐施業の残存木はDBH、樹種、生活形間で差異がみられた。帯状伐施業保残区の残存木の枯死率は優占種や大径群で低く、低木種や小径群で高かった。焼畑施業は萌芽力の高い樹種が優占するようになり、侵入種の生育が低下し早期に常緑性高木種に遷移した。亜熱帯照葉樹林の再生プロセスについて多くの知見が得られたが、成果はさらに中国の森林再生、持続的利用についても有効な指針になると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)