BELLE実験でのB中間子崩壊におけるCP対称性の破れの研究
Project/Area Number |
02F02723
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
高崎 史彦 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HASTINGS Nicholas Craig 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2004: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | B中間子 / CP対称性 / 飛行時間測定装置 / レプトン |
Research Abstract |
現在、高エネルギー加速器研究機構においてはB-ファクトリー加速器、KEB、とBelle実験装置が順調に稼動し、このタイプの電子・陽電子ビーム衝突型加速器としては世界最高の性能を実現している。これに伴い、Belle実験はこれまでに最大のB中間子崩壊のデータを収集した。現在、このデータの解析を精力的に行い、多くの学術論文として発表してきた。 Belle実験のための実験装置はいくつもの種類の精密な粒子観測装置から構成されている。実験が成功裏に遂行されるには、観測装置それぞれが、予定の性能で安定に動作することが必要である。その一つが、B中間子崩壊により作り出される数多くの粒子の識別装置であり、この機能を行う装置に飛行時間測定装置(TOF)がある。Hastings氏はグループのほかのメンバーと共同してこの装置の精密な時間更正を担当し、これを長時間にわたって安定的に動作することに貢献している。同時に、この装置の改善計画の立案にも参加している。 一方、物理解析においては、昨年と研究を継続し、B中間子崩壊のうち、レプトンを含む崩壊反応を詳細に測定し、崩壊確率の時間依存性をB中間子と反B中間子とで比較し、この崩壊過程でのCP対称性の破れの測定が可能であることを世界に先駆けて観測し、論文はPhysical Review Letterに投稿された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)