Project/Area Number |
02J00439
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
|
Research Institution | University of Toyama (2003) Hokkaido University (2002) |
Principal Investigator |
山崎 輝美 (長井 輝美) 富山大学, 理学部・特別研究員, PD
|
Project Period (FY) |
2002 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 始原生殖細胞 / PGCs / 胞盤移植 / 生殖系列キメラ / ゼブラフィッシュ / 生殖質 |
Research Abstract |
(1)ゼブラフィッシュを用い、胚盤移植を試み、同法の発生への影響および生殖系列キメラの作出への有効性を検討した。胞胚期の胚盤全体、胚盤上部、または胚盤下部を他胚の動物極へ移植した。全ての移植群で、正常な頭部・背方構造を持つ個体が得られたが、胚盤下部を移植した胚では頭部構造を欠く個体の出現頻度が高かった。胚盤全体または胚盤下部を移植した胚から発生した多くの個体(10/11)の生殖隆起にドナー胚盤に由来するPGCsが認められ、本種での生殖系列キメラ個体の作出に、胚盤移植法が有効であることが明らかとなった。 (2)胚盤全体の移植胚から得られた個体において、咽頭部もしくは耳胞付近での異所的なPGCsの存在が明らかになった。これらには、ドナーだけではなくレシピエント由来のPGCsも含まれていた。また、これらの咽頭部もしくは耳胞付近に分布するPGCsは、発生過程で、分布を変化させなかった。このPGCsの誤移動は、重複処理、あるいは胚細胞の混合が原因であると考えられた。また、異所に残存する中胚葉細胞塊が移動に影響を与える可能性も示唆された。 (3)咽頭部もしくは耳胞付近の異所的なPGCSを12体節期(受精後15時間)より経時的に観察したところ、正常の位置に分布するPGCsと同様の組織学的変化を呈した。これらの異所的PGCsは、PGCsが生殖隆起に到達後に示す生殖幹細胞への組織学的な変化および分裂を、生殖隆起に位置するPGCsと同調的に行った。これらの結果は、PGCsが位置情報なしに自律的に分化を遂げるか、異所的なPGCsが確認された咽頭部や耳胞付近の中胚葉細胞がPGCsの分化にとって好的環境であったかのどちらかを示すと考えられた。
|