ナトリウム利尿ペプチド・一酸化窒素/cGMP系の分子機構と臨床的意義の解明
Project/Area Number |
02J00999
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Endocrinology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中所 英樹 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ナトリウム利尿ペプチド / cGMP依存性プロテインキナーゼ / 内軟骨性骨化 / 分子生物学 / 軟骨無形成症候群 |
Research Abstract |
Na利尿ペプチドファミリー関連遺伝子操作マウスとcGMP依存性プロテインキナーゼ(cGK)ノックアウトマウスの交配と解析 C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)ノックアウト(CNP^<-/->)マウスおよびII型cGKノックアウト(cGKII^<-/->)マウスはともに内軟骨性骨化障害に伴う短身長を呈するが、成長板軟骨組織像は、CNP^<-/->マウスが成長板層厚が短縮するのに比して、cGKII^<-/->マウスでは増殖・肥大化軟骨層が厚くなり層構造の乱れが認められる。その原因を解明する目的で、CNP^<-/->マウスとcGKII^<-/->マウスを交配したCNP/cGKIIダブルノックアウト(DKO)マウスを作成して、その表現型を検討した。CNP/cGKII DKOマウスの成長板軟骨の組織像は、CNP^<-/->マウスと同様に、成長版軟骨層の短縮が認められた。成長板軟骨中cGMP濃度は、CNP^<-/->マウスおよびCNP/cGKII DKOマウスで野生型マウスの1/5に低下していたのに比べて、cGKII^<-/->マウスでは野生型マウスの5倍に上昇していた。その原因を解明する目的で、成長板軟骨から抽出したRNAを用いて、cGMP分解酵素であるphosphodiesterase1,5、CNPの受容体である膜型グアニル酸シクラーゼ受容体-B(GC-B)遺伝子発現を検討したが、いずれの遺伝子型のマウスの間でも有意差は認められなかった。従って、cGKII欠損によって、CNPによるcGMP産生の上昇の原因としてGC-B活性の上昇または、PDE活性の低下の可能性が考えられた。今後、cGKIIによるPDE, GC-Bの活性調節の可能性について、検討を行う必要がある。 なお、I型cGKが成長板肥大化軟骨層に発現しているので、組織像の相違に関するcGKIの関与の有無を検討する目的で、cGKIノックアウトマウスの成長板軟骨組織を調べたが、野生型マウスと組織像に変化は認められなかった。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)