Project/Area Number |
02J01665
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
高分子合成
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊東 秀明 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 金属ナノ粒子 / 組織化 / 刺激応答性 / イオン性液体 / ポリアミノ酸 / 電子供与性 / π共役高分子 |
Research Abstract |
金属ナノ粒子はバルク金属と比較して特異な物性を示すことから次世代の材料科学の中核を担うものと考えられており、その研究は極めて多岐にわたっている。本研究は、高分子合成・有機合成の手法を利用して金属ナノ粒子の構造および組織化を制御し、新規金属ナノ粒子複合体を創製することを目的として研究を行ったものであり、得られた主な成果は以下の通りである。 1.金属ナノ粒子の空間的な配列・組織化制御を目的とし、ポリアミドアミンデンドリマーを用いて金属ナノ粒子の一次元組織体の創製に成功した.また、電荷移動相互作用を利用し、熱により可逆的に金属ナノ粒子が組織化するという刺激応答性を有する系の構築にも成功した。さらに、チミン基の光二量化反応を利用し光による金属ナノ粒子の集積化にも成功した。 2.イオン性液体として知られているイミダゾリウム塩を表面に有する金ナノ粒子の合成を行った。得られた金ナノ粒子は種々のアニオンに対する認識能を有していることを見出した。また、金ナノ粒子が水層からイオン性液体層へ相間移動することを確認した。 3.金ナノ粒子を鋳型とした水中におけるポリアミノ酸の合成に成功した。水中でシステインを表面に有する金ナノ粒子を合成し、縮合剤を用いてナノ粒子表面上で縮合反応を行うことにより分子量1000程度のポリアミノ酸が得られ、金属粒子表面に様々な化学修飾を施すことにより、ナノレベルでの特異な局所環境をデザインすることが可能であることを見出した。 4.強い電子供与性を有する化合物であるテトラチアフルバレンを用いた樹木状銀ナノ構造体の合成に成功した。また、TEM観察による経時変化観察及び反応条件検討等を行いその形成機構について考察を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)