インターニューロンによる神経ネットワークの制御機構
Project/Area Number |
02J01841
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森島 陽介 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | コカイン依存 / グルタミン酸受容体 / 網膜 / アマクリン細胞 / プリン受容体 / インターニューロン / コリン作動性ニューロン |
Research Abstract |
神経ネットワークはフィードフォワード回路のみで成り立っているのではなく、様々なフィードバック回路を用いることで非常に複雑な情報を表現しその機能を体現している。神経ネットワークにおけるフィードバック回路はインターニューロンを介したものや、自己受容体を介したものが存在する。そして代謝型グルタミン酸受容体2型(mGluR2)はインターニューロンやグルタミン酸作動性ニューロンの神経終末に多く分布し、自己受容体や異種受容体としてフィードバック抑制や側方抑制を行っている。我々はこのmGluR2に着目してmGluR2関連の遺伝子改変マウスを用いることでインターニューロンによる神経ネットワークの制御機構を個体レベルで解析した。 mGluR2欠損マウスの包括的な行動解析を行い、mGluR2はコカインへの依存形成に対し抑制的に働く事を示したのみならず、側坐核でのグルタミン酸放出を抑制することでドーパミンの放出を抑制するメカニズムも提唱した。またmGluR2は新規環境における活動量の増加を抑制する事、運動協調性に必要である事も示した。 網膜のスターバーストアマクリン細胞にはmGluR2が発現しており、mGluR2のプロモーター下でGFPを発現するマウスでは網膜内ではスターバーストアマクリン細胞特異的にGFPが発現している。このスターバーストアマクリン細胞は網膜内のON経路とOFF経路の各々に存在し、これまで細胞的な性質は同じものだと考えられていたが、上記マウスを用いて慶応大学医学部金田誠博士らとの共同研究により、OFF経路のスターバーストアマクリン細胞のみがプリン受容体の一つであるP2X2受容体を特異的に発現していることがわかり、ON経路とOFF経路のスターバーストアマクリン細胞では性質が異なることを示した。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)