中世初期アイルランドの教会と世俗社会--アイオナ修道院の事例研究を中心に--
Project/Area Number |
02J03543
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of Europe and America
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
田中 美穂 東京都立大学, 人文学部, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 中世アイルランド史 / 中世ブリテン諸島史 / アイオナ修道院 / 『アダムナーン法』 / 『聖コルンバ伝』 / 古アイルランド語 / 『クリース・ガブラハ』 / アダムナーン法 / 聖コルンバ伝 / ベーダ / 島のケルト / ノーサンブリア / アダムナーン / コルンバ |
Research Abstract |
6月21〜29日にアイルランドに行き、国際的な学会(第18回アイルランド中世学会)で報告を行った。夏に、その内容を補足・拡張して英語の論文を作成し、アイルランド中世を専門とする学術雑誌Peritiaに投稿した。論文Iona and the kingship of Dal Riata in Adomnan's Vita Columbaeは、次号(17号、2005年夏に刊行)での掲載が決定した。6月の学会は、キルケニーで24-26日に開催された。海外の研究者たちと自身の報告や研究課題について討論し、有意義な情報を得たり、貴重な意見を聞いたりすることができた。また、他の日には、ダブリンのユニヴァーシティ・カレッジ・ダブリンで、中世アイルランドやブリテン諸島に関する史料・研究論文などの文献収集を行った。 一方、中世アイルランド史を研究する有志で続けている古アイルランド語史料研究会では、7世紀末の重要な法史料『アダムナーン法』の邦訳活動を進め、3月に刊行されることになった。報告者は、解説を執筆し、この部分の文責を負っている。同研究会では、現在も、中世初期アイルランドにおける、もう一つの重要な法史料『クリース・ガヴラハ』の講読と研究を行っている。 今年度から、中世ブリテン諸島史を視野に入れたアイルランドの民族意識・アイデンティティ形成に関する研究に着手した。これまで専門としてきた中世初期だけではなく、12世紀後半の「ノルマン侵攻」期までを範囲とした、より広い時代を研究対象とするようになった。
|
Report
(3 results)
Research Products
(6 results)