Project/Area Number |
02J03553
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Asian history
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
千葉 正史 東京都立大学, 人文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 中国 / 清末 / 近代化 / 交通 / 物流 / 情報 / 電気通信 / 鉄道 / 通信 / 近代史 / 情報通信 / 国家統合 |
Research Abstract |
本年度は、まず9月に中国上海市の上海図書館において、史料調査を行った。同図書館における近代時期の交通問題に関する文献資料の所蔵状況を調査し、その上で今回の研究に関連する史料を収集した。 研究成果の公表は、まず清末新政時期における鉄道建設の問題を、同時期の国家統合再編と関連付けて考察した論文「清末立憲改革下における国家統合の再編と鉄道」を執筆し、『史学雑誌』第114編第2号において発表した。また今回の研究の基本史料の一つである「奏摺」について、その伝存と公開の状況をこれまでの調査をふまえて整理し、特に台湾の故宮博物院における所蔵・公開状況について紹介する論文「台北故宮博物院における清末奏摺史料の所蔵と利用の現状について--IT化による情報公開環境の変革」を執筆し、『近きに在りて』第46号において発表した。 口頭発表としては、3月26〜27日に行われた中国現代史研究会大会において、シンポジウム「現代中国における「統合」と「分節化」II--社会基盤整備の現代史」の中で「清末における電信・鉄道網形成の地域的展開」を題目に、交通体系再編の展開過程を地域的に考祭する報告を行った。報告内容は、今後論文として執筆し、『現代中国研究』において発表する。 今後の予定としては、2005年4月30日に行われる社会経済史学会第74回全国大会において、「清末における漕運制度の解消過程をめぐって--流通環境の変容と国家的物流システムの終焉」を題目に、運輸体系の近代的再編がもたらした物流環境の変容を報告する。また、東洋史研究会の依頼を受け、『東洋史研究』において、通信体系の近代的再編に伴う政治情報の伝達システムの変容を考察する論文「清末における電奏・電寄諭旨制度の成立」を発表する。
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