二硼化マグネシウム及び多層型銅酸化物高温超伝導体の超伝導発現機構のNMRによる研究
Project/Area Number |
02J04826
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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Research Institution | Okayama University (2003) Osaka University (2002) |
Principal Investigator |
小手川 恒 岡山大学, 理学部, 助手
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 核磁気共鳴 / 超伝導と磁性の共存 / 多層型高温超伝導体 / 二硼化マグネシウム |
Research Abstract |
多層型銅酸化物高温超伝導体HgBa_2Ca_4Cu_5O_yにおいて、5枚のCuO_2面にうち外側の2枚のCuO_2面にはキャリアーとなるホールが適度に注入されており約108Kで超伝導を発現させるのに対し、内側の3枚のCuO_2面は非常にホール濃度が小さく約60Kで反強磁性磁気秩序を引き起こすことをNMR測定から明らかにした。また25K以下の低温では外側の超伝導CuO_2面にも小さいながらも約0.02μ_Bの磁気モーメントが存在していることが分かった。これは反強磁性の超伝導への近接効果が起こっていると考えられる。 さらに強磁性超伝導体UGe_2において高圧下NQR測定を行い、強磁性と超伝導が微視的に共存していることを明らかにした。また1.2GPaの圧力域での2つの強磁性相間の相転移は1次転移であることが明らかになり、この相転移に由来する量子揺らぎが超伝導を引き起こしているのではないと考えられる。1.2GPaから1.5GPaで見られる磁気モーメントの小さい強磁性相で見られるバルクのTc以下での核磁気緩和率の減少は、この相内に超伝導発現機構が存在していることを示している。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)