糖鎖モジュール化法に基づく生理活性オリゴ糖鎖の効率的合成研究
Project/Area Number |
02J05452
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
高分子合成
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐々木 健二 名古屋大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 糖鎖モジュール化 / オリゴ糖鎖 / 人工糖鎖高分子 / セレクチン / シアル酸 / インフルエンザ / N-アセチルグリコサミン / 硫酸化 / 糖鎖モジュール |
Research Abstract |
生理活性オリゴ糖鎖の簡便なミミック合成法の開発として、糖鎖モジュールに分割(segmentation)して考え、共重合によって高分子上に並べる(regeneration)といった新しい手法「糖鎖モジュール化法」を提案した。 セレクチンのリガンドとなる6-硫酸化シアリルルイスXに対して、この概念を利用して各糖鎖モジュールを側鎖に有するポリマーライブラリーを合成した。これらは特にL-セレクチンに対して強力な阻害活性(IC_<50>=3-10 μM)を示した。なかでも、6-硫酸化N-アセチルグルコサミン(6-sulfo-GlcNAc)の糖鎖高分子が、最も強い阻害活性を示し、L-セレクチンに対する鍵リガンド構造を明確にした。K.Sasaki et al.,Angew.Chem.Int.Ed.,2002 上の結果をうけて、6-sulfo-GlcNAcの構造を考察したところ、N-アセチルノイラミン酸(NeuAc)との高い構造類似性に気付き、その類似体としての可能性を予想した。GlcNAcを基本骨格とする硫酸化位置異性体として3-,4-硫酸化体を合成し、6-sulfo-Glcとともに、シアリダーゼに対する阻害活性を測定した。6-sulfo-GlcNAcのみが構造特異的に阻害活性を示すことを見いだした。 K.Sasaki et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.,2003 上記の6-sulfo-GlcNAcがNeuAcのアナログとなることを利用して、6-sulfo-GlcNAcを分子骨格とするインフルエンザシアリダーゼ阻害剤の開発を行った。6-sulfo-GlcNAcのアグリコンの違う各種硫酸化糖鎖をライブラリー合成し、高いシアリダーゼ阻害活性を示す化合物(1-naphthyl-6-sulfo-GlcNAc : IC_<50>=10 μM)を見出した。K.Sasaki, et al.,Bioorg.Med.Chem.,2004.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)