PARPとp53を介したDNA損傷時の中心体機能制御機構の解明
Project/Area Number |
02J06278
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
金居 正幸 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | PARP / PARG / centrosome / p53 / 中心体 / RARP / PAR6 / DNA損傷 / 染色体安定性 / ポリADPリボース合成酵素 / ポリADPリボース代謝 |
Research Abstract |
がん細胞のほとんどは染色体異常を有している。その一因として考えられる中心体機能の異常は、数多くのがん細胞で見つかっている。中心体は複製し、細胞両極側に移動し紡錘体を形成させ、正しく染色体分配を行う機能を担っている。細胞はDNAに損傷を受けると、それをシグナルとして細胞周期を停止し、DNA修復を開始する。この際、中心体は細胞周期と連動してその機能を停止する必要がある。 本研究では特に、ポリADPリボース合成酵素(PARP)とがん抑制遺伝子産物p53に着目した。この2つのタンパク質は共に中心体に局在しDNA修復に大きく関与し、また互いに強い相互作用がある。さらに、DNA損傷時にPARPは活性化され、またp53は核内へ蓄積することが報告されている。そこで、私は中心体機能異常が起こる原因はDNA修復時の中心体機能停止の欠如であると考え、DNA修復時の中心体機能制御メカニズムの解明を目的とした。 現在までに、PARPとその酵素産物ポリADPリボースが中心体に局在し、中心体数の制御を行っていることを明らかにした。また、中心体において、p53を含むいくつかのポリADPリボシル化たんぱく質が局在していることを明らかにした。さらに、ポリADPリボース分解酵素(PARG)が中心体に局在していること、また、神経変性に何らかの関与をしていることを明らかにした。このことは、中心体において、ポリADPリボシル化が重要な機能を担っていることを示唆する。最後に、いくつかのポリADPリボシル化たんぱく質のその部位の特定を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)