新規膜蛋白分子MAIR-I遺伝子群の免疫制御機構における役割
Project/Area Number |
02J06296
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大越 靖 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | MAIR-I / ノックアウトマウス / 喘息 / ITIM / RBL-2H3 / 高親和性IgEレセプター / MAIR-II / ノックアウト・マウス / ES細胞 / 抑制性シグナル / Internalization |
Research Abstract |
1.MAIR-Iノックアウトマウスの作出:MAIR-I改変ES細胞からキメラマウスを得、これを交配したがヘテロマウスが得られなかった。性腺に対するES細胞の寄与が少なかったためと考えられたので、再度ES細胞の遺伝子ターゲッティングを行い、新たなES細胞クローンを得ることとした。 2.喘息モデルマウスに対する抗MAIR-Iモノクローナル抗体投与実験:マウス腹腔内に卵白アルブミン(OVA)を投与し感作させた後、経気道的にOVAを投与する喘息モデルにおいて、OVA暴露前に抗MAIR-Iモノクローナル抗体を腹腔内に投与したところ、コントロール抗体を投与した群と比較して、OVA暴露後の肺胞洗浄液中の好酸球数が有意に増加していた。MAIR-Iの抑制性シグナルを特異抗体によって阻害した可能性が考えられるが、分子メカニズムを含めさらなる検討が必要である。 3.MAIR-Iのシグナル伝達機構:MAIR-I細胞内領域に存在する4つの抑制性モチーフITIM中のチロシン残基を、種々の組み合わせで置換した変異体をマスト細胞に遺伝子導入し解析した。結果、第258番目と270番目のチロシンを含むITIMが、実際の抑制性シグナル伝達に必要であった。また、マスト細胞の脱顆粒反応の抑制には、MAIR-Iと高親和性IgEレセプターを別々に刺激しても抑制はおこらず、両者の共架橋が必要であることを明らかにした。活性化レセプターとMAIR-Iが脂質ラフトの様なシグナル伝達に関わる細胞膜分画にともに存在してはじめて、抑制性シグナルが伝達されると考えられた。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)