Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
構造ヘルスモニタリングシステムにおける遠隔モニタリングシステム構築を容易にする手法としてITスマート端末を用いた遠隔ヘルスモニタリングシステムを提案し,検証のため,Ethernet対応小型デバイスの試作を行い,広範囲な用途において実用に供することが可能なことを実証した.小型デバイスはCPU+A/Dボード+Ethernet接続機能を一体化したランチボックスサイズの小型Linuxコンピュータであり,これを構造に設置し,センサを端末に接続することで構造ヘルスモニタリングシステムの構築を行う。端末ではセンサデータのAD変換、統計処理、後述する損傷・異常診断を行い、その結果をEthernetで転送、あるいは内蔵のHDDに蓄積する。また、データの処理・蓄積・転送はWebベースアプリケーションから行われる。本手法ではこのようなシステムをもちいることで,アナログ配線の引き回しも必要なく,かつセンサの種類に無関係に適用可能な構造ヘルスモニタリングシステムの構築を行う.小型デバイスは試作段階であるため今年度は前述の様にランチボックスサイズとなったが,必要な機能のみに絞ることでシガレットケースサイズまで小型化が可能であると考えられ,今後の課題である. また,この様な遠隔構造ヘルスモニタリングシステムに適した損傷評価手法として,統計的損傷評価法の提案と,複合材料構造を対象とした有効性検証を行い,その有用性を検討した.その結果,本システムにより知的構造ヘルスモニタリングが可能なことを実証した.
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