Project/Area Number |
02J06886
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Politics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上神 貴佳 東京大学, 社会科学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 政党 / 有権者 / 計量分析 / 政党支持 / 組織 / 一党優位政党制 / 政策 / 政治改革 / 政治経済学 |
Research Abstract |
15年度はまず、本研究の課題である「政党・有権者間関係の計量分析」における最も興味深い現象の一つとして、「我が国有権者における政党支持の不安定性」を明らかにし、その原因を探った。一方における自民党一党優位政党制の継続という「政党システム・レベルでの安定性」との関連をどのように理解するのか、この問いに答えることが、引き続いての研究課題となっている。政党と有権者を結ぶリンケージのあり方として、クライエンテリズムや政策、政治家個人のカリスマを概念化できるが、有権者調査の分析や事例研究によって、ミクロ・レベルにおける不安定性とマクロ・レベルの安定性を架橋する論理を発見できるはずである。より具体的には、先進諸国や我が国の世論調査をクロス・ナショナルに、時系列的に分析し、また、東京都と茨城県を対象にした事例研究の準備を進めている。比較政治学的観点から我が国政党政治における顕著な特徴に重点的に焦点を当てて研究することで、政党の理論への貢献を成し得ると期待している。 上記に加えて、政党と有権者を結ぶ紐帯としての政治家による公約に注目し、データ・ベースの整備を進めてきた。我が国において政治家の選好を体系的に知る唯一の手掛かりは選挙における政見公約以外に存在しない。このデータの分析によって、各回選挙における争点の推移、政党内部における選好次元、選挙制度改革の効果、有権者の公約認知など、興味深い現象を明らかにできるはずである。本研究の課題とも大いに関連するテーマであり、引き続いて注力していきたい。
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