HIFを起点とする子宮内微小環境の再現と着床ゲノムモデルの開発
Project/Area Number |
02J08465
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉岡 健一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 低酸素 / HIF(Hypoxia inducible factor) / ゲノムモデル / 遺伝子発現制御 / mRNA / 着床 / 3'非コード領域 / HIF (Hypoxia inducible factor) |
Research Abstract |
本研究は、着床期における子宮内微小環境を再現し、遺伝子発現の相互作用を解析し、ゲノムモデルを構築することを目的としている。 ここで子宮内環境が低酸素状態であることに注目すると、生体が低酸素状態に適応する際の基点として知られている低酸素誘導性遺伝子HIF(Hypoxia inducible factor)の発現制御機構について解析することが必要となる。このHlFのmRNA発現量の変化について解析するために、本研究はウサギ網状赤血球ライセート(RRL)を用いたin vitro実験系を使用した。RRLによるin vitro実験系はmRNAの安定性の変化を調べるための一般的な手法であり、ノーザンブロット法によってmRNAの発現を定量的に解析できる。 本研究においてHIFの発現制御について解析するために、まず、カゼインmRNAを用いた実験系を確立した。すると、カゼインmRNAが3'側非コード領域においてエンドヌクレアーゼによる切断を受けていることが明らかになり、3'側非コード領域においてmRNAの安定性を制御する機構が働いている可能性が示唆された。 そこで、3'側非コード領域(約330塩基)について細かく検討したところ、3'側非コード領域の中でも前半の150塩基においてmRNAが不安定化することが明らかになった。この3'側非コード領域の前半部分はエンドヌクレアーゼによる切断部位を含んでいる事実とあわせて考えると、この部分においてmRNAの安定性が調節されていると考えられる。 つまり、mRNAは一部の塩基配列によって安定性が制御されているということが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)