衛星データと物質循環モデルを組み合わせたインドシナ半島の広域フラックス推定
Project/Area Number |
02J08485
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
林学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
橋本 博文 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | NPP / エルニーニョ / 陸域炭素収 / VPD / 地表面温度 / MODIS / 衛星データ / フラックス推定 / Heterotrophic Respiration / NOAA / AVHRR / LST / 広域フラックス / 衛星モートセンシング / 物質循環 / 炭素収支 / 植生モデル / 熱帯林 / ENSO |
Research Abstract |
NPP(純一次生産量)とHeterotrophic Respirationが年々変動、特にエルニーニョによりどのような影響が起こるのか解析を行った。1982年から1999年を対象として、NPPをAVHRRデータをもとにNECP/NCAR再解析データを気象データとしてMODIS17アルゴリズムを用いて計算した。またHeterootrophic Respirationの年々変動はインバージョンモデルから推測される陸域炭素収支からNPPの変動を差し引くことで求めた。NPPの変動は地域によってエルニーニョに対して異なった変動を示すが、Heterotrohic Respirationは全球で見ると温度に依存して変動していることが明らかになった。研究成果はJournal of Geophysical Researchに発表された。 二つ目にMODIS17アルゴリズムを用いる際に問題となるVPD (Vapor Pressure Deficit)の推定方法の確立を行った。VPDは元来衛星による推定は困難とされており、地上観測データの内外挿をもとに計算されてきたが、Boucherの仮説に基づいたフィードバック原理から地表面温度からの推定が可能になる。そこでMODIS11の地表面温度を用いて、植生モデルの入力パラメーターとして必要な日中平均VPDの推定を行った。得られた結果は砂漠や海岸線などのフィードバックが働かない地域を除けば、植生モデルに用いるのに十分な精度の結果が得られた。得られた結果はJournal of Geophysical Researchに投稿した。 最後に地表面温度から推定されたVPDを用いることで、入力パラメーターが衛星データのみによる水・炭素フラックスの推定を行った。衛星データのみを用いるメリットは主にシステマチックなデータ取得にある。潜熱フラックス推定は短期間のフラックス変動を捉えることが困難であった。今後マイクロ波リモートセンシングなどの土壌水分データを用いる必要があることが明らかになった。それに対してNPPとGPPの推定はMODIS17アルゴリズムを用いることで十分良い結果が得られた。得られた結果はMODIS Vegetation Wokshoop2においてポスター発表を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)