分裂酵母の減数分裂特異的な還元型染色体分配の確立に関わるコヒーシンの機能
Project/Area Number |
02J08505
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横林 しほり 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 染色体分配 / 減数分裂 / コヒーシン / 一方向性結合 / Moa1 / 還元分裂 / monopolar attachment / 分裂酵母 |
Research Abstract |
有性生殖過程では、生殖細胞は減数分裂を行い、その結果半数体の配偶子、卵および精子を形成する。このゲノムの半数化のため、細胞は減数分裂前DNA合成のあとに連続した2回の染色体分配を行う。まず減数第一分裂では複製されたDNA対である姉妹染色分体はスピンドルの同一極の方向へ分配される(還元分裂)。つづく減数第二分裂で姉妹染色分体は両極に分離する(均等分裂)。減数分裂でみられる特徴として、まず相同染色体間で組換え反応が起こること、また減数第一分裂では姉妹染色分体の動原体がスピンドルと一方向性結合を確立すること、さらに減数第一分裂の分裂中期から後期への移行とともに、姉妹染色分体間を接着しているコヒーシンRec8が腕部においては分解されるがセントロメア部位では分解されず保護されることが挙げられる。 本研究ではこれまでに、減数第一分裂における姉妹動原体の一方向性結合の確立に関わる因子の探索を行い、減数分裂特異的な新規因子Moa1を同定した。Moa1は減数第一分裂期に特異的にセントロメアに局在する因子である。そこで今年度は、すでに一方向性結合に必要であることがわかっているコヒーシンRec8とMoa1の関係をより詳細に調べた。その結果、Moa1とRec8はタンパク質間で相互作用することが示唆された。さらに、moa1破壊株でにセントロメアにおけるRec8の局在パターンが異常になっていることが示された。これに加えて、moa1破壊株では減数第一分裂におけるRec8の保護機構も部分的に損なわれていることが明らかになった。これらの結果は、減数第一分裂期にはMoa1がセントロメアに局在してRec8と相互作用することにより姉妹動原体間の接着をより安定化し、スピンドルと姉妹動原体との一方向性結合を実現しているというモデルを示唆する。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Sister-chromatid cohesion mediated by the alternative RF-CCtf18/Dcc1/Ctf8, the helicase Chl1 and the polymerase-alpha-associated protein Ctf4 is essential for chromatid disjunction during meiosis II.2004
Author(s)
Petronczki, M., B.Chwalla, M.F.Siomos, S.Yokobayashi, W.Helmhart, A.M.Deutschbauer, R.W.Davis, Y.Watanabe, K.Nasmyth
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Journal Title
Journal of Cell Science 117
Pages: 3547-3559
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