Project/Area Number |
02J08687
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Virology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤井 健 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | A型インフルエンザウイルス / ゲノム・パッケージング / パッケージング・シグナル / 粒子形成 / シークエンス・トラップ法 / リバース・ジェネティクス / 非翻訳領域 / 翻訳領域 / パッケージングシグナル |
Research Abstract |
A型インフルエンザウイルスゲノムRNA分節のパッケージング機構を解明するため、NS RNA分節をモデルとしてパッケージングに必要な領域を同定した(16番目から56番目の塩基)。本年度はパッケージングに重要な塩基配列の同定を試みた。 NS RNAの3'側27から56番目の塩基でパッケージング効率に影響を与える部分を詳しく調べたところ、27-35番目の塩基をアデニンに置換したNS-GFPのパッケージング効率は14.8%と減少したことから、翻訳領域の27-35番目の塩基はパッケージングに重要であることが示唆された。 NS RNA分節のパッケージングに関与する特定の塩基配列を決定するために、シークエンス・トラップ法を用いて解析を行った。具体的には、これまでの解析で決定したNS-GFP分節のパッケージングに必要な領域を2つの領域(16-26番目、27-35番目)に分け、それぞれの塩基をランダムな配列に置き換えた変異NS-GFPを発現するプラスミドを作製した。また、HAとNSの両方の遺伝子産物(すなわち、HA、NS1、NS2)を産生するHA-NSタンデム分節を発現するプラスミドを作製した。これらのプラスミドを用いてリバース・ジェネティクス法で組換えウイルスを作製し、プラークを形成させた。GFP陽性プラークを回収し、ランダムな配列を導入した領域の塩基配列を解析した。16-26番目に関しては12個、27-35番目に関しては18個のGFP陽性プラークが得られた。これらのNS-GFP分節のランダム配列を導入した部分を解析した結果、各領域で保存された配列は見られなかった。すなわち、RNA分節が効率よくパッケージングされるためには、16-35番目の全体の配列が重要であることが示唆された。 本研究から、NS RNA分節の効率のよいパッケージングには16-35番目の全体の配列が重要であることを明らかになった。
|
Report
(3 results)
Research Products
(4 results)