生物多様性と景観視点からの農業の接続可能性に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
02J08776
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Agro-economics
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐藤 剛史 九州大学, 大学院・農学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 生物多様性 / 景観 / 農業の持続可能性 / 有機農業 / 環境保全型農業 / 農業環境プログラム / 再生可能なエネルギー |
Research Abstract |
本研究の目的は,農業資源の範囲が拡大し,生物多様性の農業技術としての利用を可能にするという,農業の持続可能性に関する新たな理論を構築し,実証することである. 理論研究については,生物多様性,景観,農業の持続可能性に関する資料収集及び文献研究と,ドイツのホーエンハイム大学の農業環境政策の専門家及びドイツのバーデン・ヴュルテンベルグ州農林省の農業環境プログラムの担当者とディスカッションを行った.実証研究については,福岡県糸島地域,筑紫野市等で実践されている持続可能な農業=有機農業・環境保全型農業の実態調査を深めた. 資料収集及び文献研究から、生物多様性は生態系の安定性と多用な生物間相互作用をもたらすという点で、持続可能な農業の原理であるという理論が強化された。また、有機農業・環境保全型農業の実態調査を深めることにより、事例農家が生物多様性を農業資源として農業生産に利用している技術的実態と経済・社会的実態が明らかとなった。 また、ドイツのバーデン・ヴュルテンベルグ州の調査により、生物多様性を目的とした農業環境プログラムに参加する農家の実態が明らかとなった。 さらに、EU、ドイツの再生可能エネルギー政策についての調査を行った。休耕地に再生可能なエネルギーの原料としての農産物の作付けが奨励されているプログラムや、農家に導入されたバイオガス・プラントの実態調査を行った。ここに、農業環境政策とエネルギー政策との統合との可能性という新たな問題意識を持つこともできた。 生物多様性視点からの持続可能な農業の原理と,技術的,経済・社会的成立条件との関連性の実証的な解明が進んだと判断される.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)