イレギュラーネットワークにおける適応型ルーティングに関する研究
Project/Area Number |
02J09965
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鯉渕 道紘 慶應義塾大学, 理工学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | イレギュラーネットワーク / 適応型ルーティング / 相互結合網 / PCクラスタ / 性能評価 / システムエリアネットワーク / デッドロック除去 / 並列処理 / 固定ルーティング / ワームホール方式 |
Research Abstract |
本研究の目的は,汎用のパーソナルコンピュータを用いた高性能並列分散システムに用いられる高速な結合網(イレギュラーネットワーク)における適応型ルーティング技術の開発である。 最終年度である本年度は,提案した適応型ルーティング手法を完成させ、様々な環境においてその性能評価を行った。その結果、SANにおいて、パケットの再送をおさえ、ワームホールパケット転送に適しているデッドロックフリールーティングの中で、提案手法がほとんどの場合において最も遅延を抑え、スループットを向上させることがわかった。 また、本研究で提案したルーティング手法は64台のPCを用いたクラスタであるRHiNET-2クラスタにおいて数ヶ月間安定して運用されたことにより、本研究が理論的かつ現実的であることを確認した。 次に,提案したルーティングを含む適応型ルーティングは、多くの並列プログラムが必要とするパケット配送のFlFO性を保証することが難しい。そこで、目的地ホストのネットワークインタフェースにおいてパケットをソートする仕組みについて研究を行った。 最後に、適応型ルーティングを実装するために必要となる経路選択手法についても提案、評価を行った。このFlFO性を保証する仕組みと、この経路選択手法を組み合わせることにより適応型ルーティングの有効性を高めることができた。 これらの研究により、イレギュラーネットワークにおける適応型ルーティングの有効性が鮮明になり、国内学会,国際学会,論文誌等で発表を行い,高い評価を得ることができた。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)