Project/Area Number |
02J10082
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
|
Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
松岡 健一 総合地球環境学研究所, 研究部, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 雪氷コア / 電波リモートセンシング / 氷河氷床 / 雪氷 / 年代 / 氷河 / 氷床 |
Research Abstract |
1、氷床氷の粘性に強い影響を与える氷結晶主軸方位の分布に起因する電波反射を、航空機搭載型レーダーのデータを解析することにより、同定した。この成果は、研究代表者が詳細な地上観測で見出したAnisotropic reflection zoneが、氷床の応力状態が異なる地域でも広範囲に分布すること、精度が劣る航空機観測でも検知可能なことを示した最初の論文である。 2、氷の粘性を規定するもう一つの主要要因である氷温度の偏差を、電波エコーの深さ分布から推定する手法を提唱した。この手法は未完成ではあるが、東南極地域で得られたレーダデータでは氷床表面高度と良い相関を示しており、見通しは明るい。 3、温暖氷河の内部から得られた電波エコーが強い異方性を持っていること、氷河表面の最大傾斜方向と平行な水道によってその異方性が説明しうることを初めて示した。この知見は、インパルスレーダデータの強度解析において、氷河内部の影響を差し引き、底面状態を推定する上で重要なものである。 4、氷床基盤の粗度をレーダデータから求めるアルゴリズムを開発し、グリーンランド氷床で得られたレーダ観測データの解析を行った。その結果、数百m以下の空間範囲でも粗度が大きく変化することが分かった。 このほかにも、既に終了した研究の論文出版、並びに今後の研究展開に必要な予備データの取得(西南極)も遂行した。なお1-4の成果は、いずれも氷河氷床の流動と密接に関係する要素を電波で遠隔探査しており、より正確な雪氷コア年代の決定に資するものである。
|
Report
(2 results)
Research Products
(10 results)