外国語学習スタイル調査票の作成とその活用―母語や目標言語の差異を越えて―
Project/Area Number |
02J10453
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
日本語教育
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藤田 裕子 東北大学, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 外国語学習スタイル / 韓国人 / 中国人 / 日本語学習者 / 学習スタイル調査票 / 尺度 |
Research Abstract |
本研究の目的は以下4点であり、本年度は昨年度の調査の結果をもとに1から4について研究を行った。 1、日本語学習者のための外国語学習スタイル調査票を開発すること 2、属性による外国語学習スタイルの違いを明らかにすること 3、外国語学習スタイルと教室活動の好みの関係を明らかにすること 4、外国語学習スタイルの変化とその要因・影響を明らかにすること 昨年度の調査結果をもとに日本語学習者のための外国語学習スタイル調査票を作成した。平成15年10月から12月にかけて韓国・中国の大学に協力を依頼し、韓国人大学生日本語学習者512名、中国人大学生日本語学習者482名より有効な回答を得た。韓国と中国を別々に分析したが、多少項目が異なるものの、両国とも、当初想定していた8つの外国語学習スタイルの型が現れたため、両国における外国語学習スタイルの型は共通のものとして考えられることが判明した。しかし、韓国と中国で外国語学習スタイルの型同士の関係が異なっており、これには各国の教育事情や学習環境などか関わっているようである。 また、外国語学習スタイルは学習者の様々な個人的変数と関連しているが、両国で共通するものとしないものとがあり、これには文化的・社会的背景が関わっていると考えられる。学習スタイルは変化しにくいと言われている一方で、学習に成功している学習者は多様な学習スタイルを持っているとされている。本研究の調査では、教師や学習者にコントロールの余地がある個人的変数も外国語学習スタイルと比較的高い関連を示している。これは自分の学習スタイルを自分で変えられるということであり、自分の学習をコントロールできるということにもなる。そのため本研究の結果は特に学習に困難を感じている学生にとって有益であると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)