Project/Area Number |
02J10718
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
園芸・造園学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 芳弘 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 転写因子 / 老化 / hin1 / スペルミン / ミトコンドリア / MAPキナーゼ / 活性酸素種 / プロテインキナーゼ |
Research Abstract |
bZIP型の転写因子をコードしているtbzF及びtbz17 mRNAは共に老化葉で,さらにtbzFは花器官でも高レベルで蓄積することが明らかとされている.老化に伴い発現が増大する遺伝子の報告は多くを数えるが,転写因子の報告はほとんど見られない.したがって,TBZF/TBZ17の下流に位置する遺伝子(群)の同定や上流に位置するシグナル分子の同定は,植物における老化メカニズムの解明に重要な知見を導くものと考えられる.そこで,TBZF/TBZ17の標的遺伝子(群)を探索することを目的として,老化葉及び花で発現が増大する遺伝子の調査を行った結果,これら両器官で蓄積する遺伝子としてhin1遺伝子を単離し,hin1遺伝子発現における植物ホルモン類の応答性を調査した結果,ポリアミン類の一種であるスペルミンにのみ応答することが示された.さらに,スペルミンによるhin1発現誘導のシグナル伝達過程には活性酸素種,カルシウム及びミトコンドリアの機能低下が関与していることが示唆された. また,上流に位置するシグナル分子を同定することを目的として,特にリン酸化・脱リン酸化反応の関与を調査した結果,老化及びスペルミンによって活性化するMAPキナーゼが存在することを明らかとした.さらに,スペルミンにおけるMAPキナーゼ活性化には,hin1発現と同様,活性酸素種,カルシウム及びミトコンドリアの機能低下が関与していることが示唆された.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)