卵母細胞の成熟に対するインヒビンファミリーの翻約後修飾の役割の解明
Project/Area Number |
02J20029
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
基礎獣医学・基礎畜産学
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Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
大沼 克彦 独立行政法人農業生物資源研究所, 遺伝資源研究グループ, 特別研究員PD
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Project Period (FY) |
2002 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | インヒビン / ブタ / 精巣 / 卵巣 / タンパク質分解酵素 / 性成熟 / タンパク質精製 |
Research Abstract |
インヒビンは、α鎖とβ_A鎖あるいはβ_B鎖によって構成されるヘテロダイマーである。それぞれインヒビンAおよびBと呼ばれるが、これらはタンパク質分解酵素によって分子量10万の前駆体から4.5万、および3万の分子量をとり得ると考えられている。前年度研究の結果が、性雄では成熟に伴って分子量10万と4.5万の前駆体型のインヒビンが減少し、分子量3万の成熟型のインヒビンが増加することが推定された。生殖細胞の成熟に対するインヒビンファミリーの翻訳後修飾の役割の解明の一環として、今年度は性成熟に伴うインヒビンの分子特性の変化を明らかにするために、幼若期(1ヶ月齢)と成熟期(6ヶ月齢)のブタ精巣を試料として、前駆体型と成熟型のインヒビンの精製を試みた。精製には、ウシのインヒビンα鎖に対するアフィニティークロマトグラフィー、SDS-PAGE、および逆相クロマトグラフィーを用いた。逆相クロマトグラフィーからの溶出分画は、インヒビンAおよびBに特異的な蛍光免疫測定法によって測定した。また、インヒビンα鎖モノマーとインヒビンAおよびBの確認は、ウシのインヒビンα鎖、β_A鎖、およびβ_B鎖に対する抗体を用いたウエスタンブロッティングによって実施した。その結果、6ヶ月齢のブタの精巣抽出液からインヒビンのα鎖モノマー(分子量2.6万)とインヒビンA(分子量3万)が精製された。また、少量のインヒビンBの存在も明らかとなった。一方、1ヶ月齢のブタ精巣抽出液からは、インヒビンの前駆体型(分子量4.5万)の存在が明らかとなった。これらの実験の結果から、精巣で産生されるインヒビンの分子量が性成熟に伴い変化することが明らかとなり、インヒビンの分子量の変化が生殖細胞の成熟に影響する可能性が推察された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Development to the blastocyst stage of immature pig oocytes arrested before the metaphase-II stage and fertilized in vitro
Author(s)
T.Somfai, K.Kikuchi, S.U.Medvedev, A.Onishi, M.Iwamoto, D.Fuchimoto, M.Ozawa, J.Noguchi, H.Kaneko, K.Ohnuma, E.Sato, T.Nagai
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Journal Title
Animal Reproduction Science (発表予定)
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