Project/Area Number |
02J20119
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
植物生理
|
Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
奥 修 独立行政法人産業技術総合研究所, 環境管理技術研究部門・地球環境評価研究グループ, 特別研究員PD
|
Project Period (FY) |
2003 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 珪藻 / 休眠胞子 / 発芽 / 光強度 / 珪藻殻 / 微細構造 |
Research Abstract |
本年度の主要目的は,珪藻類休眠胞子について,光形態形成特性と増殖できない環境下における耐久特性について情報を得ること,並びに珪藻殻微細構造の観察手法についての知見を深めることであった。前期は培養株が得られなかったため資料収集と総説の執筆を行った。後期(9月〜)に珪藻の単離ができたので,分離培養したChaetoceros株を用いて栄養欠乏条件で休眠胞子を形成させ,明条件・暗条件における光形態形成を検討したところ,光刺激のない条件においても温度条件を満たせば,群体の一部に形態変化(発芽のみ)が起こることを見いだした。また,栄養欠乏条件を保っても,明条件では群体の一部に形態形成(発芽・細胞分裂)が見られた。栄養十分な条件で光が十分にあると形態形成(発芽・細胞分裂)は急速に起こった。温度が低下するといずれの光形態形成も見られなくなった。以上の結果は,休眠胞子の形態形成には温度と光の二つの条件が複合的に関与していることを示すものである。これら形態形成の詳細を培養しながら観察できるシステムが必要になり,観察光を培養光とした特殊な照明系を備えた顕微培養システムを開発した。このシステムについては日本プランクトン学会において発表した。 休眠胞子の耐久特性については年度末時点で検討中である。 また,昨年度の研究において開発した珪藻の微細構造を観察できる手法を用いて,沿岸域において重要な珪藻種の微細構造を観察したところ,光学顕微鏡では観察不可能とされていた珪藻類の微細構造が記録可能であることが分かった。これは電顕必要種を光顕レベルに引き下げる重要な発見であり,所属研究所の報告書に発表した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)