レンチウイルスベクターを用いたマキシザイムの導入による白血病遺伝子治療法の開発
Project/Area Number |
02J61420
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
白 元松 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | マキシザイム / minor bcr-abl / Ph1ALL / シュードタイプレンチウィルスベクター / 遺伝子治療 / 遺伝子組み込み / アポトーシス / NOD-SCIDマウス |
Research Abstract |
本研究では、白血病の原因遺伝子を標的とするマキシザイムによる新たな遺伝子治療法の開発する事を目的としている。これまでに、水疱性口内炎ウィルス(VSV)シュードタイプレンチウイルスベクター[HIV(VSV)]が患者由来の白血病細胞を含むヒト血液細胞に対し、非常に優れた遺伝子導入効率および長期間安定した遺伝子発現を示すことを報告している。また、我々は以前に、major bcr-ablを標的とした新たなマキシザイムが、慢性骨髄性白血病(CML)細胞を障害することを示しており、本研究では、minor bcr-abl遺伝子標的マキシザイムを用いたPh1陽性急性リンパ性白血病(Ph1ALL)に対する遺伝子治療法の開発を試みている。昨年度までの検討で細胞へのマキシザイム導入には第三世代レンチウィルスベクターを用いたところ、全ての標的細胞でほぼ100%の遺伝子導入が認められ、マキシザイムの発現も確認された。Ph1ALL細胞株OM9;22、KOPN-30、72で、マキシザイム導入後より生存率の低下が認められ、二週間後には約20%まで低下し、生細胞数の著減を認めた。また、これらの細胞では、アポトーシスの誘導およびbcr-ablmRNAの減少も認められた。一方、CML細胞株K562および正常臍帯血由来CD34陽性細胞(CBC)等では、細胞増殖および生存率の変化は認められず、CBCのコロニー形成能および分化能にも影響は認められなかった。今年度はさらに患者由来白血病細胞に対する影響を検討した。マウス骨髄間質由来細胞との共培養系でマキシザイムの導入は細胞増殖を抑制することが示された。さらに、ウイルスベクターの組み込みによって引き起こされる発癌が大きな問題となっているため、マキシザイム発現ベクターDNAの染色体への組み込みコピー数についても検討した。その結果、MOI=10でウイルスベクターを感染させても、一個の細胞あたり約1コピーの組み込みベクターDNAが検出されるのみで、本ベクター系は比較的安全であることが示唆された。今後、この方法で遺伝子導入した白血病細胞をNOD-SCIDマウスに移植し、マウスモデルにおいてin vivoでの治療効果および安全性について検討を行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)